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生き活きケア
生き活きケア (146) えなふる優縁(ゆかり)Days 2019年9月 9日09時43分

 

外出 趣味で個別リハ

 神奈川県相模原市の地域密着型通所介護「えなふる優縁(ゆかり)Days」(定員18人)は、理学療法士と言語聴覚士を配置し、個別リハビリに注力する。散歩や食事など、日常生活の動線に合わせたリハビリプログラムが特長。本人の「良くなりたい」という意欲・目的を引き出す。

 

お出かけをリハに

 地域密着型デイ「えなふる」では個別機能訓練加算Ⅱを算定。リハビリ専門職が心身機能を評価し介護職員等と共有、利用者個々に最適な機能訓練プログラムへと落とし込む。マシン中心の集団トレーニングではなく、可能な限り日常生活動作を再現できるための工夫をこらす。

 「特に重視しているのが屋外歩行です」と生活相談員・介護福祉士の井上理枝さん。公園への散歩や買物など、デイを利用しない日の外出支援にもつながる活動を行う。「公園へ皆で行く場合も、現地に着いてからは歩行能力に応じて時間の過ごし方が分かれます」と井上さんは説明する。

 

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  意欲を引出す取組みとして、毎週水曜日は楽しみを最優先にした趣味・嗜好プログラムを提供。手芸や調理などにじっくり取組む時間を設ける。井上さんは「調理は認知症リハビリの一環としても大きな意味を持ちます」と強調。デイでは珍しく専属の調理員を採用し「ゼリーをお皿に盛る」「箸を揃える」「食器を洗う」など作業の一つひとつを利用者へ伝達・確認しながら進めるそうだ。

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 また、同事業所が保有する畑での作業は男性利用者に好評。自宅から農作業の用具を持参する人もいる。「力仕事が大変な女性も、収穫だけに来る人や、作業中の利用者の話し相手として同行する人もいます」(井上さん)。収穫した野菜は昼食やおやつなどに使われる。

 嚥下・口腔機能については、言語聴覚士が早期に関わることができるのがメリット。「担当ケアマネジャーから『口から食べられる』と聞いていたが、専門職が評価すると新たな問題点が見つかるケースも多い。適切な食形態へ移行したことで食事時間が10分短縮し、完食できた利用者もいます」(井上さん)。

 また、発語に関しては、昔歌った曲を職員と一緒に思い出しながら歌うといった手法で、本人が声を出したくなるような支援を大切にする。

 

 

職員定着で技術・経験を蓄積

 同事業所は昨年度、サービスの質や人材育成、処遇改善等を評価する「かながわ認証」のうち「優良介護サービス事業所」の認証を受けた。個別リハの取組みに加え、「職員の定着率の高さや、資格取得制度も評価ポイントになったのでは」と併設の居宅介護支援事業所「ケアステーション優縁」所長・早野真理さんは話す。

 産休・育休がとりやすいよう、できるだけ常勤雇用にしているのが一つ。職員のほとんどが復職するそうだ。また、資格取得制度に関しては、介護福祉士試験やケアマネ更新研修等の受講費用をバックアップ。「職員にスキルアップを促すきっかけになります。これらの結果が、高い水準での利用者への個別支援になっていると思います」と早野さん。今年度は同認証制度最高ランクの「ベスト介護セレクト20」をめざすと意気込む。

 

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2019年6月10日号

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