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生き活きケア
生き活きケア(118) 豊生会グループ2017年3月 2日07時05分

DTワーカー40数人 生活の中野楽しみ重視

0213iki.jpg 札幌の医療介護の豊生会グループ(星野豊理事長)は、オーストラリアから導入したダイバージョナル・セラピー(DT)を活かした高齢者ケアに取り組んでいる。取り組みは3年前からだが、介護サービス事業所の中でリーダー役を務めるDTワーカーがすでに40数人いて、DTがめざす生き活きと自分らしく暮らせる利用者支援を進めている。

 1986年の東苗穂病院開設から30年を経た豊生会グループは、在宅サービス展開を行う「おいらーく」(星野二三江社長)とともに、札幌市東区内で多彩な医療・介護事業を行ってきた。

 4年前からは、利用者の意欲を高める「夢のみずうみ村」の活動もデイサービス2事業所で取り入れた。

 「DTの面白さは、利用者、職員ともに幸福になることで、意欲ややる気を引き立てることです。たとえば映画鑑賞というテーマがあれば、見ることだけで終始するのではなく、ビデオを見るのであっても、見る映画選びとともに、手作りのチケットやポップコーンを用意して、映画を見る雰囲気を作って楽しむのがDTなのです。ケアスタッフはもっと自由で、もっと楽しんでよい。老いてもエンジョイする。楽しむことで双方に力が引き出せる」と、同施設へのDT導入を推進した星野二三江さん。星野理事長の妻で、在宅部門の社長。

 星野さんは5年前から着物姿。その理由は、着物を着る機会があり、母に着付けをしてもらったが、帯締めの仕方を忘れてしまっていた母を責めたことで、母は自信を失い傷ついたのがきっかけ。いま、その母は要介護4。星野さんは、医療や介護に関わる仕事をしている自分がと後悔した。以来、その気持ちを忘れないようにと着物姿で仕事に就くようにしていると話した。

五感で受け止める

0213iki2.jpg 「夏の絵を描いてもらおうとしたが、なかなか描きだせない。夏がイメージできないから。それで海辺から砂を持ってきて触ってもらったら、夏の出来事が思い出せるようになり、描き始めた。部屋の中は暖かいけれど、外は寒い。寒さを感じてもらおうと、部屋の中に雪をもってきた」と、五感に訴えることが大切と、介護教育室の近江谷伸一郎室長は説明する。QOLの向上には、その人の強みの部分を前面に出したケアが有効だと言う。

 同グループの老健「ひまわり」のOT、湯藤麻貴子さんも、「DTワーカーになって、ライフスタイルの内の楽しさに目がいくようになった。これにケアの焦点をあてる」と話す。

東京・千葉でDTW養成

 日本DT協会(芹澤隆子理事長)が実施するDTワーカー養成講座は、2日間(土・日)×8週、計16日行い、論文提出と試験を行うもの。2~5月東京・千葉で第13期養成講座を予定している。

 問合せは(☎06・6358・0772)まで。

 夢のみずうみ村のデイ展開

0213iki3.jpg 元風呂屋さんを改修したデイ「てんやわんや本町」(寺本壽美子センター長)、元の店舗の奇抜な外観を残したデイ「てんやわんや夢」(岸本英明センター長)では、2012年から北海道で初めて「夢のみずうみ村」(藤原茂代表)のフランチャイズになった。2つのデイ事業所では、朝に事業所に来ると、各々、今日自分がする活動の名称を書いたカードを選んで時間ごとにプログラムボードに貼る。このデイでは、「自分で何でもする。手を出さない」という自己選択、自己決定が基本だ。手洗いや片付け、リハビリなどを行うと、村内通貨「ユーメ」を取得でき、それを使ってパン焼きや映画鑑賞などを楽しむが、「もったいない」と貯めこむ人が多いとか。30~40人の定員で8割程度の稼働率だという。

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