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生き活きケア
生き活きケア(114)サ高住「リハビリふくや高津館」(神奈川県川崎市)2016年10月27日14時48分

 ロボットで在宅復帰支援

 訪問看護や有料老人ホームなどの介護事業を手がける日本アメニティライフ協会(横浜市、江頭瑞穗社長)が運営するサ高住「リハビリふくや高津館」では、運動機能や、ADL向上を目的とした最先端のリハビリ支援ロボットを活用している。利用者が楽しく運動できる環境を整え、住み慣れた自宅に戻ることをサポートしている。

「在宅復帰」をサポート

1021iki2.jpg リハビリふくや高津館では、入居者が楽しく運動を行えるように、最先端のリハビリ支援ロボットを導入している。導入しているのは▽「ロボットスーツHAL福祉用」(サイバーダイン)▽「デジタルミラー」(パナソニック)▽「リハビリウム起立くん」(メディカ出版)――の3機器。

 ロボットスーツHAL福祉用は装着した人の「歩く、立ち上がる」などの意思を信号として受け取り、立ち座りや歩行をアシストする自立動作支援ロボット。デジタルミラーは本体の画面が鏡になっており、そこに映る映像と自分の姿勢や動作を見ながらトレーニングを行うリハビリナビゲーションシステム。メニューは「ストレッチ」「筋力アップ」「バランス訓練」など。個人のデータは保存され、過去との比較や、訓練の履歴も確認できる。リハビリウム起立くんはリハビリとして高い効果が認められている起立運動について、効率よく行えるシステム。テレビ画面の映像や音と合わせて、起立運動を行うことで、足の筋力維持や増加を図る。

退院・退所後の「一時的な住まい」の役割

1021iki.jpg 館長の松本勇作さんは最先端のロボットを導入することで、楽しく運動するきっかけを提供できると説明する。「老健や病院を出たけれどリハビリ時間が足りない、自宅での生活が不安、健康でくらしたいなど、入居理由はさまざま。ここに来ることで、楽しく運動し、安心して在宅に戻ってもらいたい」とリハビリふくや高津館には一時的な住まいとしての役割もあると強調する。

1021iki3.jpg また、サ高住は比較的在宅の生活空間と近いことから、自宅に戻ったときの注意点をより正確に把握でき、最適な運動ができるという。「リハビリふくや高津館は、建物自体はバリアフリーになっているが、生活の中には段差や階段もある。自分でできることや、住宅改修の必要箇所を知ってもらいたい」と、入居者それぞれに合わせた在宅復帰を支えていると松本さん。脳梗塞を患い、片麻痺の後遺症があったAさん(770代前半、当時要介護3)は退院後老健でリハビリを行い、その後、リハビリふくや高津館に入居した。入居当初から車いすを使って外出するなど、本人の意欲も高かった。介護保険の訪問看護を利用し、リハビリふくや高津館のリハビリ支援ロボットを活用した看護師・PT・OTによるリハビリを継続した結果、入居後2年で短い距離なら杖なしでの歩行が可能になった。また、麻痺側を上げて段差をまたげるようになり、要介護3から要介護1まで改善。現在、Aさんは職場まで1㎞の距離を歩いて通勤しているそうだ。この他にも、要介護状態が改善する利用者が多いと松本さんは説明する。

1021iki4.jpg ロボット導入当初は、普段馴染みのないロボットを設置することで、入居者が嫌がったり、利用しないのではないかと心配していたが、実際は興味津々でロボットを見たり体験したりしてくれたという。「職員もロボットに対して抵抗はなかった。今後は高齢者も、機械やデジタルに慣れた世代が増え、ロボットを使うことにも積極的になるだろう。今後は積極的に医療とも連携してロボットの活用や、サ高住の強みを活かした在宅復帰を支えていきたい」と松本さんは語った。

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